SAKON'S Colum No.012
「夜のドライブに行ってみたいな」
「そうか」
年末に向け慌しく時間が過ぎる中、クリスマスイベントも真っ盛りだ。市内には、イルミネーションの飾り付けも多く見られる。助手席には、妻でも娘でもなく、娘の友人のかおりが満足げな表情で私を見ている。この状況をなんと表現したらよいのか・・・
ただ、確実に嬉しい事には間違いない。
乗り越えれそうで、乗り越える事が今まで出来なかった車がある・・・
いや、思い切れば、何度か乗り越えれるチャンスはあったのかも知れない。もしかすると自分自身で壁を造っていたのかもしれない。
あの「ポルシェ」に・・・
若い頃には、ダルマのセリカを改造し、公道レーサー気分で時間を忘れて走ったものだ。時には、サーキットで腕試しもやってみた。その後、仕事も忙しくなり、結婚もし、子供にも恵まれ、なかなかスポーツカーをチョイスする事が難しくなってきた。
それなりに楽しく自動車ライフを楽しんでいたのだが、ある休日、ポルシェが連なってのツーリング風景を目にしたのだ。
目に焼きついたのは、「パナメーラ」
巨大なボディに、獲物を狙うような鋭いスタイリング。
雑誌やネットで調べると、ハイブリッドモデルもあるようだ。この車なら、家族を説得する事が出来るかもしれない・・・。
数日後、ポルシェセンター岡山を訪れていた。
そこには、純白のキャララホワイトのボディーカラーにブラックレザーインテリアという組み合わせの大人仕様のパナメーラSハイブリッドが展示されてあった。インテリアには、オプションの豪華なレザー仕様とウッドパネルで非常に満足感は高そうだ。営業スタッフの方から「宜しければ試乗してみませんか?」
とのお誘いで、人生初のポルシェを体験する事となる。
右手でキーを捻ると、あっさりとV6+スーパーチャージャーは目を覚ました。
アクセルを踏むと、いとも簡単にスルスルと動き出した。
もはや、ポルシェを意識する事はないのか?
いや、このステアリングのクイックさはメルセデスともBMWとも異質なものだ。
右足に力をいれると、即座に車はドライバーの意思に忠実に反応する。
「これだ!」
これだけの大柄なボディながら、スポーツカーに乗っている感覚を見事に再現している。エンジンもビジネスライクなシーンから、熱い走りまで様々なシチュエーションで、良い仕事をしてくれそうだ。さらに、足回りをノーマルモードにすれば、家族4人でのドライブや旅行も充分可能だと思われた。
ある日、娘から「友達がお父さんの新しいポルシェに乗せてって言ってるの」と懇願され、微妙な気持ちのまま、パナメーラのステアリングを握っている今の自分がある。
助手席には、若い女性・・・
こんな楽しみもあったのか・・・いや冗談です。
ポルシェに乗ると、力が沸いて来る。まだまだ、自分自身を鍛えていく必要があるな。
パナメーラに後押しされながら、頑張る自分も良いかもしれない。今後も、新たな出会いや発見がある事だろう。
以上、全てフィクションです。
実話は、貴方自身で描いてみて下さい!
「ステアリングを握るのは貴方!」
